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Silver

Fuller #2

同じエレゼン族のパーツでも、

そこに「オルシュファンの」という付加価値がつくと様々な感情が湧き上がる。

慕情、恋慕、幸甚、崇拝、無理、尊い、ほんと無理…。

​あなたの中で溢れた感情は一体なんだろうか。

​アバラシア雲海

アインハルト家が統括するキャンプ・クラウドトップ。

基地の拠点として使われている「ローズハウス」は、狭い浮島の土地にのびのびと根を張る巨木を利用した、まさにツリーハウスだった。

ここも一つの軍事拠点だが、荘厳な石造りのキャンプドラゴンヘッドとは違い、どこか牧歌的な雰囲気が漂う。

少ない物資をやりくりしながら過ごすのは当然苦労が多いだろうが、ツリーハウスでの暮らしに少しばかりの憧れを抱いてしまった。

​それもオルシュファンと一緒なら尚のことである。

​浮かぶコルク亭

北部森林フォールゴウトにある宿、浮かぶコルク亭はグリダニアからクルザスへと進むあらゆる人々の休息の場だ。

エオルゼアの数ある宿の中で、ここは群を抜いて質が高い。

上品な門構えに、内装には暖かな間接照明や観葉植物だけでなく絵画も飾ってある。

宿の近くには滝があり、その力強い水音を聴きながら安らげるテラスも完備。

まるでリゾート。浮かぶコルク亭は大人の宿なのだ。

​そんな大人の宿で、落ち着いた照明の下、オルシュファンと夜のティータイムを過ごそうものなら…。

​渇く。

生きていると、渇く。

渇けば、それを潤すために欲求が生まれる。

例えば食欲。空いた腹を満たす欲。

本能的な渇きを満たすとき、無意識のうちに行われるその動きは、

なぜだか時々とてつもない色香を放つことがある。

​それはオルシュファンも例外ではない。

食べる瞬間。飲む瞬間。

口を付ける瞬間。

目を伏せ、唇の隙間から覗く真っ白な歯、真っ赤な舌。

​一瞬のその動作。

滅多に外さないヴァンプレイスの中。

革の手袋というものは非常に蒸れる。

それは極寒の地クルザスであっても。

一日の業務を終えて、私室に戻った時

きっと彼は最初にヴァンプレイスを外す。

戦う者が心安らぐ場所で初めて顕わにするその手は

​一体どんな表情を見せるのだろう。

部下曰く、「隊長殿のお眼鏡」にかなうには、

並大抵の肉体では駄目だそう。

​そんな厳しいお眼鏡を持つ隊長殿自身も、並大抵の肉体であるはずがない。

体の中でも、手と足は特に表情豊かな部位である。

手はともかく、足?と疑問に思う人もいるだろう。

けれどよくよく想像してみてほしい。

くつろいでいるときに放り出された、力の抜けきった足。

緊張で強張り、指先に力が入っている足。

ベッドの上でしどけなく絡む足。

そして…

​マスオさんが驚いたときの足………。

​銀剣

自身の実力をひけらかすようなことを絶対にしないオルシュファン。

その上3枚目を思わせるその変態っぷりについ見落としてしまいがちになるが、彼は前線の拠点を統括する隊長である。

邪竜の眷属を前にしてもひるまず立ち向かい、必要とあらば友の傷を癒すために白魔法を扱う。

状況を理解し、時には引くことも厭わない。

非常に頭の切れる有能な人物。

​しかし英雄との共闘に激しく心震わせるという、武人らしい一面も併せ持っている。

​皇都

彼の生まれは複雑である。

幼少の頃過ごした皇都には、あまり良い思い出はないのではなかろうか。

それでも彼は、イシュガルドを愛している。

騎士となり、友と民を守りたいという彼の強い意志は、一体どこで芽生えたのだろう。

いつかした、皇都を共に散策するという約束を果たした時

彼の口から直接、理由を聞きたいものだ。

編集後記

今作品も、前作同様「オフの日のオルシュファン」をテーマにしようと考えていた。

しかし、ふと「もっとオルシュファンをクローズアップしたい」という気持ちがあることに気づく。

例えば、オルシュファンの髪、顔、手、足…。

バストアップや全身のSSを多く見る中、部位をクローズアップして撮る人は少ない。

それはそうだ。

顔以外のパーツはすべて共通。オルシュファンだと判断できる部分が見えない限り、どれも同じになるからだ。

けれどこの一冊に載る人物はオルシュファンただ一人。

すべての写真が彼であるという前提がある時、そこに「オルシュファンらしさ」がなくとも、何故だか妙に生々しく「彼」という存在を強く感じるのだ。

その興奮を、ぜひともこの本を介して共有したい。

​さてあなたは、彼のどの部分に、どんな感情を抱いたのだろうか。

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